ゲームを学びに活用するゲーミフィケーションとは?事例と特徴について。

「ゲーミフィケーション」の要素をざっくりと説明すると「ゲームの良さを取り入れる事で人に興味関心を持たし続けさせ、自分たちから発信や改善などの自発的な行動を促す」や「関わる人たちが競い合い、時には協力し合ったりとチームとしても効果を発揮する仕組み」というのが説明されていたりしています。それらの要素の大切なポイントをまとめてみました。

  • 2020.07.25

ゲーミフィケーションとは?

ゲーミフィケーションはゲーム内の遊びや競う事を楽しめる仕組みや熱中させる要素をゲーム以外の分野で活用していく取り組みで、人との繋がりを強めたり、組織の生産性や学習能力の向上、従業員の採用や評価を向上させるのに使われています。

ゲーミフィケーションは実際に使われているのか?

Kenneth Researchの調査レポート「ゲーミフィケーション市場:世界的な需要の分析及び機会展望2025年
世界のゲーミフィケーション市場は、2019ー2025年の予測期間中に30%以上の割合で成長し、2025年までに320億米ドル以上の価値に達すると予測されます。
スマートフォンとモバイルデバイスの数の急激な増加は、ゲーミフィケーション市場の広大な基盤を直接生み出しました。この成長は、革新、生産性、または関与を誘発するために、人間の行動を構築する方法としてのゲーミフィケーションシステムの認識の高まりによってもサポートされています。ゲーミフィケーションシステムの使用も、従来のマーケティング範囲を超えて拡大しています。現在のように、クラウドソーシングなどの事前アプリケーションで広く使用されています。

プレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000561.000059861.html より引用

お客さん向けだけではなく、会社で働いている従業員や教育の場面などと様々な場面で活用されるようになり、市場として大きくなっているのかもしれませんね。

身近なところでわかりやすいものですと「5回来たら1回無料!」や「歩いたらポイントがもらえる」などもゲーミフィケーションの一部だと考えてよいものです。身の周りのサービスだけではなく、従業員向けの業務のスキル別にランク付けしバッチや社員証の色が変わるや特定の資格を取ると名札に金色のマークが付き時給が上がるといった働く人たちの身の回りにもゲーミフィケーションの要素が使われています。

ゲーミフィケーションの大切なポイントは?

「ゲーミフィケーション」の要素をざっくりと説明すると「ゲームの良さを取り入れる事で人に興味関心を持たし続けさせ、自分たちから発信や改善などの自発的な行動を促す」や「関わる人たちが競い合い、時には協力し合ったりとチームとしても効果を発揮する仕組み」というのが説明されていたりしています。それらの要素の大切なポイントをまとめてみました。

1.目的、ゴールを明確にする

ゲームに夢中になっている方というのは、何かしらゲームでやりたい事をしています。
特定の声優がやっているキャラクターを取得したい。
ストーリーを最後まで進めたい。
能力値を極限まで強くしたキャラクターを作りたい。
ランキング上位に残りたいなど。
様々ありますが共通して言えるのは目標設定が明確なところです。
それはゲームの中で複数ある選択肢の中から自分自身でやりたい事を選択している
から目標が明確になっているとも言えます。

ゲーミフィケーションの対象となる人は
「やりたいことを複数ある選択肢の中から自身のやりたい事を選びましたか?」
または
「目標設定やゴールは上司などから与えられたものではなく自分できめたものですか?」
という事に注意するのがポイントだと考えられます。
また、この目標設定は変化するものという事を意識しなければなりません。
元々は能力値を極限にまで上げることを目的としていたプレーヤーが交流に目覚め、一緒に遊ぶ他プレーヤーの役に立つことを目標とする事もあります。
このように遊んでいる環境や自身の技術力(プレイスキル)により目標設定が大きく変わる事も起こりうるのです。
ですので、特定の期間やポイントで目標設定のすり合わせや意思確認を行いその目標は今も持っているのか?などを行う必要があります。

2.進む道をわかりやすくする。

存じのない方はいないと思いますが、ファイナルファンタジーやドラクエなどのロールプレイングゲームには、クエストと言った短期的な解決するべき課題のような「おつかい」が発生したりします。
特定の敵を倒せ!であったり特定のアイテムを手に入れろ!など簡単なものから難しいものまで幅があります。
「解決すべき課題」となると難しく感じてしまうかもしれませんが、その課題には
ここに行ったらヒントがあるよ。ここのどこかにあるよ。など
最後までは教えないけど解決させるための道がわかりやすく表示されています。
これはどのようなプレーヤーでも特定のポイントまで行って悩み解決でき、
ストーリーであればこのクエストがどのようにストーリーに関わってくるのか
このクエストは何のためにやったのか。などがわかるような仕組みとなっています。

この要素を活用するポイントとしては
学んでほしい箇所、考えてほしい箇所に躓くように課題は設定されていますか?
その課題で何を学んでほしいのか、何のためにステップとして踏む必要があるのか?
を提示する課題に対して気をつける必要があります。

3.達成感を持たせるための報酬

最近のスマートフォンゲームでは毎日または、1週間に1回など
特定の期間でクエストをクリアすると特別な報酬がもらえたりするような要素も増ええてきています。
これが持続的にゲームに引き付けるための要素にもなっており、
特別な報酬を獲得するために与えられた短期的な課題をクリアする。
というのが満足感を得られるものになっているからだと考えています。

この満足感は最初に説明した目標やゴール設定に関わるものである必要があります。
こちらの要素は、例えば能力値を最大にすることを目標としているプレーヤーに関係のないものであれば、そのプレーヤーはやらないですし、キャラクターを入手するために必要なものでなければ同様にやらなくてもいいものになるからです。
このように一番最初に目標設定を書かせて頂いたのもこの満足感を持たせるための報酬を設定するにはどうしたらいいのか?に必要だからです。金銭的なものだと簡単ですが、人によっては1番とわかるようなもの。他スタッフからの賞賛の声や賞状。もしかしたら長期休暇かもしれません。

4.仲間や敵をはっきりさせる

ロールプレイングやシューティングゲームをやっていると必ず出てくる敵役。ボスキャラ。
そして魔法使いや剣士など頼りになる仲間たち。
ゲーム内では敵、味方の役割がはっきりしていますよね。
おかげで自分がやるべき事や達成しなければならないことがはっきりしています。
敵と呼ばれる役割の人は何がしたくて今の行動を起こしているのか?
なぜ町を破壊しているの?あなたは味方?敵?なんで寝返ったの?
など物語を読み解くと出てくるのがこの仲間と敵の存在です。

今あなたと共にいる人たちは競うべき敵なのか。
敵であれば戦い越える事を求められている
それとも一緒に戦う仲間なのか。
仲間なら一緒に戦うために良い関係を作ることを求められている
と回りにいる人たちだけではなく、教える人、上司など
すべての関係をはっきりさせておき、
このゲーミフィケーションに関係のない人は目標やゴールを
評価したりしてくれる人ではないと伝える事が必要となります。

この気を付けるべき4つのポイントはいかがでしたでしょうか?
ゲームは様々な年齢・性別の方が「楽しく遊べるように」
考えられたくさんの仕組みや要素で作られています。
その中の代表的でゲーミフィケーションについて調べられている方は、
聞いたことがあるような内容だったかもしれません。
ゲーミフィケーションの良さは説明されているけれどもどこがゲームと関わっているのか?
という事をお話しされている方が少なかったので私の解釈も踏まえ入れさせていただきました。

この記事を書いた人
アバター画像
ゲムラニ管理人
ゲーム中にはどのような形であれ学びに繋がる要素が入っている!その学びに繋がるとわかる関連記事やバートルテストなどのゲーミフィケーション関連を集めております!ゲーム攻略も掲載!見て楽しめるようなことを中心にまとめています!

\この記事が役に立ったという方は/
\クリックをお願いします!/

いいね!

2人の方が参考になったと言ってます。

\ この記事シェアする /